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夜が長く、身体が冷えやすい時期
冬至は12月22日〜1月4日の時期を指します。この時期は昼が最も短く、夜が長いのが特徴です。夜が長いということは陰が強いことを意味しており、陽が不足しています。陽は太陽の光に代表される暖かいエネルギーなので、一年の中で特に身体が冷えやすい時期かもしれません。
一方、冬至は冬の折り返し地点です。そのため、今から少しずつ春の準備をしなければなりません。この季節にちょうど新年を迎えることから、春に向けて営気を養う準備をしましょう。
この時期は、新年が始まることから、心機一転、何事にも頑張りたい時期です。しかしながら、体調が悪いと足腰に力が入らずに動き出すことがしんどくなったり、意欲が湧かないこともあります。身体の衰えは気力の衰えにつながるので、周りの変化に比べて自分だけが頑張れていないと感じがちです。
この時期の心の落ち込みは体力の衰えが関係しているかもしれません。心だけでなく身体に目を向けたケアを行うようにしましょう。

おせち料理の祝箸
冬至の時期に重なる最大のイベントはお正月です。一般的に、1月1日〜3日までが「三が日」、7日までが「松の内」と呼び、この期間をお正月と言います。お正月は歳神様をご自宅にお迎えする儀式で、鏡餅、おせち、お屠蘇、お雑煮なども、歳神様へのお供え物で、新しい年に沢山の恩恵を授かるために生まれた風習です。そのため、お正月には、神棚に神饌(水・米・塩)、旬の食べ物、榊、鏡餅、しめ縄を飾り、新しいお札を祀って、家内安全や無病息災をお祈りしていました。
現在ではそこまで厳格に行う家庭も少ないかもしれませんが、お正月には「祝箸」と呼ばれる、縁起の良い八寸で折れにくいお箸があります。両側が細くなり真ん中あたりが俵のように膨らんだ箸を使うのは両端が使えるように工夫されており、歳神様と一緒に食事をするためのものです。
神棚までは準備できなくても、おせちを祝箸で食べることも、1年を元気で過ごすための大切な儀式ですので、この機会にぜひ準備してみてください。
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