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大寒/
寒さの底で、春への準備

明治国際医療大学教授

伊藤 和憲

大寒、冬の極みから春への準備期間

 大寒は1月20日~2月3日のあたりで、二十四節気の最後の節気です。
 この時期は1年で最も寒い気候ですが、その一方で日が次第に長くなり、春に向かう大事な季節でもあります。冬の終わりから春先にかけては「三寒四温」と呼ばれるように、寒暖差を繰り返しながら季節が移ろいます。そのため体調を崩しやすい時期でもあり、心身を整える意識が大切です。身体を整え、新たな季節を迎える準備をしましょう。

 大寒の厳しい寒さの影響で、やる気や気力が低下しやすい時期です。これから始まる春に向けて心の準備をしなければいけません。新しい季節をイメージしながら、身体の内側と外側、両方からエネルギーを補充し、営気を養いましょう。
 太陽の光を浴びることで、体内で幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が促されます。太陽の光が少ない時期だからこそ、できるだけ太陽の光を多く浴びるよう心がけましょう。

節分の知恵で厄を払い、春を迎える

 節分は季節を分ける日です。特に立春から一年が始まると考えると、2月3日は大みそかにあたり、特別な日として尊ばれるようになりました。
 まず節分には豆まきを行いますが、これは一年の厄を払い清める意味があります。豆は「魔目(まめ)」に通じ、「魔の目を潰す」という語呂合わせから、厄除けの意味を持つとされています。また、魔を滅したことから「魔滅」に由来しているともいわれています。
 玄関などに飾る柊鰯は、鬼は鰯の頭の臭気とトゲが嫌いとされており、家の入口に鰯の頭を焼いて柊の枝にくし刺しして置いておけば鬼の侵入を防ぐと考えられています。さらに、恵方巻はその年の恵方の方角を向き、商売繁盛・無病息災を祈って「福を巻きこむ」巻きずしを食べることから始まったとされています。

 節分は1年の節目として、そして春を呼び込む儀式として、昔から続く年中行事です。この機会に是非厄払いをして、春を迎える準備をしてみましょう。