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湿気の影響を受けやすい時期
文字どおり、雨がほどよく降り、穀物を育てるのに良い穀雨。ところが人間にとっては、湿度が高く、体調をくずしやすい時期とされています。
雨などの影響で体内に湿気がたまると、空気中の水分と合わさって身体が重く、だるくなったり、むくんだり。さらに、湿度の高さと暖かさとで食あたりを起こすなど、胃腸にも不調を感じやすいときです。湿気でムシムシするからと、冷たいものばかり飲んでいると、こうした身体のだるさ、むくみ、胃腸不良の原因に。まずは室内の湿度から、水分コントロールを心がけるようにしましょう。
ひとの身体にとって適切な湿度は、40~70%といわれています。その適正湿度は季節によって異なり、春は70%前後、夏は50%前後、秋は65%前後、冬は45~65%前後が目安。温度だけでなく湿度も表示してくれる温湿度計を置くことで、お部屋の湿度がほどよく保たれているか、こまめにチェックしておきましょう。
ちなみに赤ちゃんは、まだ体温を調節する機能が未熟なので、おすすめの湿度も大人とは異なります。一般的にはおよそ50~60%とされているので、赤ちゃんがいるご家庭では、ぜひそれに合わせた設定に。もちろん、大人の適正湿度より高めでも、すぐさま身体に悪い影響があるわけではありません。ただし敏感な人であれば、このくらいの水分量でも、じめじめして気分が悪いと感じることも。そして湿度が60%を超えると、アレルギーや気管支系の病気とも関わりが深い、ダニやカビが発生しやすくなります。さらに80%を超えると、一気にさまざまな菌が増殖し始め、その菌をふりまくゴキブリや小さな虫も増えるとか。
これらの死骸はカビの餌となり、連鎖的に菌が増えていくので、どうぞご注意ください。
湿度をコントロールする工夫とは
では、日々のくらしのなかで、快適な湿度を保つための工夫とは? いくつかの方法を挙げてみましょう。
とにかく手間をかけず、湿度をコントロールしたいという方は、高性能な除湿機や加湿器を活用するのが良いでしょう。
また、戸外に比べて室内の方が、湿度が高くなりがちなお住まいの方には、適切な換気もおすすめです。一般的な方法としては、窓を開けたり換気扇をつけたりして、30分に1回ぐらいを目安に、こまめに換気をおこなうこと。このときに扇風機やサーキュレーターを回すと、さらに効率よく部屋にこもった湿気を排出できるでしょう。ちなみに窓を開ける場合は、晴れていて風がある日か、風はなくてもカラリとした日を選ぶこと。
湿度には、しけったところから乾いている場所へ、と流れていく性質があります。天候やタイミングに気をつけることで、上手に効率よく湿気を追い払うことができます。
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