Yojo Column
YOJO知恵袋
 
                  寒さも深まる、冬の始まり

霜降は朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りる時期を指します。初めは山など標高が高いところから霜が降りますが、次第に平野にも霜がり、冬の始まりを告げるサインとなります。
 霜降は、急激に寒さも深まる時期です。寒冷順化と言われるように、寒くなればなるほど身体も寒さに立ち向かう準備が必要です。特に体温調節や発汗調節、ふるえなどは自律神経が深く関与しています。そのため、この時期は自律神経が疲弊し、調整が上手くできない時期でもあるのです。また、免疫力も低下しやすく、風邪やアレルギーなどを発症しやすくなります。
 さらに、寒さにより動きがにぶることから循環も悪くなり、手足の冷えやむくみが目立つようになります。慢性的な疾患を抱えている人は体調を崩しやすく、とてもつらい時期です。
ちなみに、体温が1度下がると免疫力が30%低下するだけでなく、代謝も13%減少することが知られています。そのため、まだ身体がうまく寒さに慣れていないために、身体自体を冷えないようにすることが大切です。

お風呂を上手に活用してリラックス
 そこで、身体を温めるためにも、ゆっくりとお風呂に入ってみましょう。なお、お風呂の入り方も、身体の状態により異なります。
 例えば、冷えを取りたいようであれば、38~40℃程度のお湯に10分程度浸かってみましょう。これは、心臓から出た血液が全身を循環するのに1分弱かかるとされているため、10~15分お風呂に入ると全身が温めるとされています。
 また、疲れが酷いときには40℃前後のお湯に首までつかりましょう。お風呂の中の浮力により、緊張していた筋肉も解れ、水圧によりむくみも解消します。さらに、寝つきが悪いときは就寝1~2時間前に40℃前後のお湯に10~15分程度浸かり、深部体温を上げておくと、寝るときに体温が下がり、寝やすい環境を作ってくれます。
 なお、お風呂の温度は寒いと熱いお湯に入りがちですが、リラックス(休憩モード)するには38~40℃のお湯に長く浸かることが、リフレッシュ(活動モード)したい場合には42℃前後に入ることがお勧めです。
このように、身体のコンデションに応じて、お風呂を上手く活用し、身体を整えることが大切です。朝晩の冷え込みがきつくなったこの時期だからこそ、お風呂を上手く活用してみましょう。
Weekly Popular Articles
 
     
     
     
    